ANGLE vs. PREDATOR

※映画「エイリアンＶＳプレデター」とはなんの関係もありませんのでご注意ください

ある日の事。
何の前置きも無くいきなりプレデターが地球にやってきて大暴れ

	プレデター（以後ＰＲ）「イキナリダガ狩リノ時間ダ。 マズハコノチッコイ人間カラ料理スル」 ちっこい人間「あーだれかたすけて」※１
	？「おい！そこのクレイジーなカッコしたマスク野郎！」 ＰＲ「ムッ、ダレダ」

ドーーーーーーン

	カート・アングル（以後ＫＡ） 「僕はカート・アングル！元オリンピック金メダリストにして ＷＷＥプロレスのＮｏ．１スーパースターだ！ ホントにホントだぞ！」※２
	ＫＡ「ほら、この金メダルが何よりの証拠さ！ それよりお前！妙なカッコで大暴れして目立ち過ぎだぞ。 世界王座を狙おうっていう魂胆ならタダじゃおかないぞ！ 世界王座になるのはこの僕さ！」 ＰＲ「言ッテイル意味ガワカランガ、オマエハコノ星ノ 戦士ナノダナ？」 ＫＡ「戦士？うーん、まぁそんなところさ。」 ＰＲ「オモシロイ。最初ノ獲物ハオマエニ決マリダ」

シャキーーーーン！！

ＰＲ「サァ、狩リノ時間ダ！」





ＫＡ「ちょ、ちょっと待って！もう試合するのかい！？
まだシナリオももらってないし打ち合わせもしてないじゃないか！
それにその武器は何だ！ハードコア戦なんて僕は認めないぞ！」※３

	ＰＲ「戦イ二ルールナド無用」 シュパーッ！シュパーッ！ ＫＡ「うわ！よせ！それホンモノの刃物じゃないか！ そんなのズルイぞ！レフェリー！レフェリー！」 ＰＲ「ドウシタ。ソノ程度ナノカ地球ノ戦士トイウノハ」
	ＫＡ「くそービンスのヤツ、僕をコイツと戦わせて 厄介払いするっていう魂胆なんだな！何てヤツだ！」※４ ＰＲ「時間ノ無駄ダ、サッサト終ワラセル」

バシッ！

ＫＡ「あ！」

ＰＲ「オマエガ見セビラカセテイタモノカ。コンナモノガ一体何ダトイウノダ？」

ＫＡ「それは僕の命の次に大切な金メダルなんだ！返せ！！」

ウオオオオーーーー

ガシィィィィッ!!!

ＰＲ「ナ、何ダコノパワーハ！？」
ＫＡ「僕は怒ったぞ！」


ＫＡ「ウォアッ！ウォアッ！！」
バチーン！バチーン！
ＰＲ「グォォ！」

ＫＡ「僕の必殺技、アングル・スラムをうけてみろ！」


ガバァ！

どしーーーーーーーん！！


ＰＲ「グアアアア！！コレハタマラン」

ＫＡ「さらにアングルロックはどうだい！？」
ギリギリギリギリ！

ＰＲ「ウオォォアアア！ア、足ガァー！」

ＫＡ「さぁどうする！ここはリングじゃないからロープブレイクは出来ないぞ！
大人しくタップして負けを認め、メダルを返さないと足が折れちゃうぞ！？
ホントにホントさ！」

ＰＲ「〜〜〜〜〜〜！！」

カート・アングル　ＷＩＮ！


ＫＡ「やった！やったぞ！やっぱり僕は強いね！
メダルも取り返した事だし、この調子で世界王座もイタダキさ！ホントにホントさ！」

ＰＲ「コ、コノ俺ガアンナヤツ二タップサセラレルトハ・・・屈辱・・・
カクナル上ハ・・・・」
パカッ　ピッピッ・・・


ＫＡ「おいオマエ！その程度じゃ何回挑戦しようと僕には勝てないさ！ハハッ！」

ＰＲ「貴様モ王座トヤラニハナレナイヨウダ・・・・・」

ＫＡ「何言ってるんだ、負け惜しみかい？」

こうしてカート・アングルは星になった。
けれど誰も、彼が人類を救った英雄だなんて信じなかった。
だってカート・アングルなんだもの。


完

補足説明

※１「ちっこい人間」
足をつかまれているこのフィギアはスターウォーズに登場するハン・ソロという人物。
「帝国の逆襲」序盤の舞台、雪と氷の惑星「ホス」バージョンである。
何となく捨てずに残ってたので今回使わせてもらった。


※２「僕はカート・アングル〜・・・」
彼がアトランタオリンピックのレスリング金メダリストである事は事実だが
ＷＷＥのＮｏ．１スーパースターというのは自称でしかない。


※３「まだシナリオももらってないし〜・・・」
アメリカ最大手のプロレス団体「ＷＷＥ」で組まれる試合は
展開から勝敗まで、全てシナリオがあるのだ。
更にハードコア戦というのは凶器が自由に使用でき、しかもリングの外だろうと
どこだろうと、兎に角タップかカウント３を奪えば勝ちという
ムチャクチャな試合形式だ。


※４「ビンスのヤツ〜」
ビンスというのはＷＷＥを仕切る社長ビンス・マクマホンの事。
悪名高い事で有名で、彼の機嫌を損ねたレスラーは
ほぼ例外なく散々な目に遭う。
どうやら今回の対決はビンスの差し金のようだ（笑）


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